KISSICOのなかで伝説のキーボーディストであり、Noodleのlovely wifeである。KISSICOにはもともとキーボードは存在しなかったのだが、KISSICOでスローテンポのオリジナルを作曲中、どうしてもバックにキーボードがないと音が薄くて、曲として様にならなくなり、誰か上手なキーボーディストを探さなければならなくなった。その時ふとNoodleが「おれの彼女はピアノを少し弾けるぜ」とメンバーに漏らしてしまったのをきっかけに、本人の承諾なしにKISSICOのキーボードとして強制労働させられてしまった。本人は「コードの構成もよく知らないし、バンドなんてやったこともないのに」と嘆いていたが、KISSICOのメンバーは「知ったこっちゃない、C、Cm、F、Gをとにかく弾け」の一言であった。むちゃくちゃである。
彼女は音楽の知識をカバーするに十分なパフォーマンスを備えており、それによってこのバンドのライブにおける均整が取れていたといっても過言ではない。そのパフォーマンスとは「なおこ、困っちゃーう」攻撃と呼ばれており、ライブ中になにかコードを間違った時に、右のほっぺに右手をあてて「なおこ 困っちゃーう」とやってのけるのである。(本当はなおこが困るのではなくてバンドが困るのだが…・・)しかしこのパフォーマンスをされるとコードのCもCmに聞こえてくるから彼女の秘儀も大した物である。(んな分け なかろーもんて!)
残念ながらこのキーボードなしには演奏できないKISSICOオリジナルのスローテンポの曲は、クリアな音源として残っていないが、あの大地を揺るがし、時には優しく包み込んでくれるような透明感のある彼女のキーボードの音はバンドメンバーの心の奥底にしっかりと焼きついているのである。なんたって彼女は伝説のキーボーディストなのだから。
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